おうちパーク 経営の記録②

テーマ:一人の建築士との出会いが、おうちLABO誕生の原点となった
「おうちパーク・経営の記録」では、創業から現在までの歩みを、単なる沿革や思い出としてではなく、一つひとつの判断の積み重ねとしてたどります。
その時、何を考え、何に迷い、何を大切にして決めてきたのか。
経営の言葉を通じて、おうちパークグループらしさの源泉を記録していきます。
不動産だけでは届かない想いがあった
創業以来、お客様の住まい探しを支えてきた石崎社長。
多くのお客様と接する中で、「住まい」は単なる不動産売買ではなく、その先の暮らしそのものであることを強く感じていました。
そんな想いをさらに強くした出来事がありました。
それは、自身の自宅を建築した経験です。
土地探しから始まり、間取り、動線、デザイン、素材選び。
家づくりには数え切れないほどの選択肢があり、その一つひとつが暮らしの質に大きく影響することを実感しました。
住まいは「買うもの」ではなく、「つくり上げるもの」。
そして、その過程には大きな喜びがある。
自らが施主となって家づくりを経験したことで、石崎社長の中には新たな想いが芽生えていきました。
「もっと住まいそのものに深く関わりたい」
「仲介だけでなく、建築や設計の分野でもお客様の役に立ちたい」
しかし当時の会社には建築部門も設計部門もありません。
不動産仲介事業に集中するという選択肢も当然ありました。
それでも石崎社長は、住まいに対する想いを諦めることができなかったのです。
一人の建築士との出会い
そんな時、知人の紹介を通じて出会ったのが、当時千葉県で建築士として活躍していた鈴木専務でした。
初めて鈴木専務が設計した住宅を見た時のことを、石崎社長は今でも鮮明に覚えているそうです。
機能性だけではない。見た目の美しさだけでもない。
住む人の暮らしを考え抜いた設計。空間の使い方や細部へのこだわり。
そこには単なる技術者ではなく、「住まいづくりのプロフェッショナル」としての姿勢を石崎社長は強く感じました。
「この人と一緒に仕事がしたい」
「この人となら、自分が目指す住まいづくりを実現できる」
その想いは、次第に確信へと変わっていきます。
何度も対話を重ねた理由
しかし、その想いを実現することは簡単ではありませんでした。
鈴木専務は千葉県生まれ、千葉県育ち。
当時すでに家庭を持ち、二人の娘を育てる父親でもありました。
当時、勤めていた建築会社も決して大きな不満があるわけではなく、
このまま勤め続けることもできたのです。
そして、この件は仕事だけの問題ではありません。
生活の拠点を移すということは、家族の人生そのものに関わる大きな決断です。
千葉県から埼玉県へ。
勤務先だけでなく、生活環境そのものを変える必要がありました。
当然、簡単に結論を出せる話ではありません。
鈴木専務自身も大きな迷いを抱えていました。
慣れ親しんだ土地を離れること。家族への負担。将来への不安。
さまざまな思いが交錯していたといいます。
そのことを理解していた石崎社長でしたが、それでも鈴木専務と一緒に働くことを諦めることはできませんでした。
毎日のように連絡を取り、自らの考えや将来のビジョンを語り続けました。
なぜそこまでしたのでしょうか。
それは単純に人材が欲しかったからではありません。
「この人となら理想の住まいづくりができる」そう信じていたからです。
事業を拡大するためではなく、理想を実現するため。
そこに石崎社長の判断基準がありました。
家族の理解と、新たな挑戦への決断
最終的に鈴木専務の背中を押したのは、石崎社長の熱意だけではありませんでした。
家族の理解です。人生の大きな転機となる決断だからこそ、家族も納得できるかたちを模索しました。
そして石崎社長の想いと未来への可能性に共感し、新たな環境で挑戦することを決意しました。
2011年。鈴木専務はおうちパークグループへ入社しました。

建築士としての経験と誇りを胸に、新たなステージへ歩み始めたのです。
当時を振り返った鈴木専務は、「人生のステージを変えることへの不安はありましたが、石崎社長の熱意、家族の理解、何よりも自分自身の建築に対する信念を具現化するチャンスを掴みたいと、所沢の地に移る決断をした結果、人生が豊かになった」と語っています。
建築事業の原点となった判断
鈴木専務の入社後、おうちパークグループは大きく変化していきます。
設計部門を立ち上げる。建築事業を拡大する。分譲事業へ挑戦する。
現在のおうちLABO設計部や分譲部の礎が築かれていきました。
もちろん、その道のりは決して平坦ではありません。
仲介とは異なる知識や技術が必要となり、新しい仕組みづくりも求められました。
しかし、あの時の判断がなければ、現在のおうちパークグループの姿はなかったかもしれません。
不動産だけではなく、設計、建築、分譲へ。
住まいに関わる領域を広げていく第一歩となったのです。
鈴木専務にとっても、この決断は単なる転職ではなく、自身の建築への信念を新しい場所で実現するための判断でした。
今につながる「住まいへのこだわり」
振り返れば、この出来事は単なる人材採用の話ではありません。
「どんな住まいをお客様に届けたいのか」という経営判断の物語でした。
不動産仲介に留まるのか。それとも建築・設計まで踏み込むのか。
石崎社長は後者を選びました。
そして、その実現のために必要だと考えた人物との出会いを大切にし、諦めずに向き合い続けました。
現在、おうちパークグループは、不動産仲介だけでなく、設計、建築、分譲、リフォームまで幅広いサービスを提供しています。
その原点には、一人の建築士との出会いと、「住まいにもっとこだわりたい」という強い想いがありました。
経営とは、未来を見据えた判断の積み重ねです。
2011年のこの出会いは、おうちパークグループが「住まいの総合サービス企業」へ歩み始める重要な転機となりました。
そして今もなお、その時の想いは、お客様の住まいづくりを支える原動力として受け継がれています。
