おうちPARK・経営の記録①

ワンストップサービスの原点 ― 仲間への責任から始まった経営判断 ―
「おうちパーク・経営の記録」では、創業から現在までの歩みを、単なる沿革や思い出としてではなく、一つひとつの判断の積み重ねとしてたどります。その時、何を考え、何に迷い、何を大切にして決めてきたのか。経営者の言葉を通じて、おうちパークグループらしさの源泉を記録していきます。
記念すべき第1回のテーマは、「ワンストップサービスのきっかけ」。
現在、おうちパークグループでは、不動産仲介から新築、リフォーム、工事、アフターサポートまで、住まいに関するサービスをワンストップで提供しています。しかし、この形は最初から描かれていた未来図ではありませんでした。
その原点には、創業間もない頃に石崎社長が抱いた「仲間への責任」がありました。
創業直後、多くの仲間が集まってくれた
2005年、弊社は不動産仲介業としてスタートしました。

創業には大きな期待と同時に、大きな不安もありました。会社を立ち上げたからといって、お客様が自動的に集まるわけではありません。事業が軌道に乗る保証もありません。
そんな中、石崎社長のもとには前職で知り合った仲間や取引先から次々と連絡が入ったそうです。
「石崎社長と一緒にやりたい」
「私も何か力になりたい。応援するよ」
前職時代に関わりのあった多くの仲間が手を差し伸べてくれました。
創業したばかりの会社にとって、仲間が集まることは何よりも心強いことです。しかし同時に、それは大きな責任でもありました。
生活を支える従業員が増えれば、その分だけ会社には仕事が必要になります。
「この仲間たちの想いに応えなければならない」
石崎社長の中には、そんな強い責任感が芽生えていました。
そして会社は順調に成長し、創業からわずか3年で従業員数は30名を超える規模になっていきます。
「自分がやるしかない」と決意した創業期
実は石崎社長は、創業する前に勤めていた会社で、不動産仲介部の営業の責任者をやりながら、リフォームの打ち合わせにも関与していました。「希望の間取りを実現したい。」「理想的なマイホームを建てたい」そんなお客様の切実な願いを何度も耳にしてきました。
創業して間もなくの不動産仲介の仕事が順調だったこともあり、今工事部やリフォーム事業に手を広げることへの迷いはあったが、1995年の阪神・淡路大震災の時に、倒壊する建物と倒壊しない建物の違いに強い興味を抱き、建物の研究をしていた。そして何より石崎社長と一緒に仕事がしたいという地域でも信用されていた職人が何人も集まってくれていたことと、「住んでいる人に安心感を与えたい」「お客様に家を売るのではなく、豊かな生活を売りたい」という強い想いが工事部やリフォーム事業を外注するのではなく、自分たちで責任をもって担うという選択に至ったのであった。
創業期を振り返る時、石崎社長はよくこのように話します。
「とにかく働いた」
朝から晩まで営業活動を行い、お客様との契約を進める。将来の事業展開を考える。経営数字を管理する。経理業務や給与計算まで行う。
今では各部署が担っている業務も、当時はほとんどを一人で抱えていました。
休日という概念もほとんどなかったそうです。
「自分がやるしかない」そんな思いで走り続けた日々でした。
もちろん大変ではありましたが、不思議と後ろ向きな気持ちはなかったといいます。
なぜなら、自分だけのためではなく、集まってくれた仲間のために会社を成長させたいという想いがあったからです。
不動産だけでは仲間を守れない
会社が成長していく中で、石崎社長はある課題に直面します。
不動産仲介だけでは、事業の幅に限界がある。
住宅購入を検討しているお客様の中には、「中古住宅を購入してリフォームしたい」という方もいます。
また、住宅を購入した後にも、修繕や改修、メンテナンスなど様々な相談が発生します。
例えば、「他のリフォーム会社に住宅のリフォームを頼んだが、納得いくリフォームをしてもらえなかった」このように困っているお客様の相談にものることが度々あり、「困っているお客様の役に立ちたい」「最後まで責任をもってお客様に向き合っていきたい」そんな想いが日に日に強くなり、少しずつ事業の幅を広げる選択につながっていきました。
しかし当時は、それらの工事を外部へ依頼するしかありませんでした。
お客様にとっても複数の会社とのやり取りが必要になります。
そして会社にとっても、不動産仲介だけに依存する経営は将来的なリスクを抱えていました。
お客様のためにも、仲間のためにも、もっと事業の幅を広げる必要がある。
そんな考えが少しずつ強くなっていったのです。
リフォーム事業、そして工事部へ
創業2年目 おうちパークグループはリフォーム事業をスタートします。
さらに創業3年目には工事部を立ち上げました。
当時としては決して小さな決断ではありません。
新しい事業を始めれば、人材も必要になります。設備投資も必要です。
当然、失敗するリスクもあります。しかし石崎社長は挑戦を選びました。
そこには、「住まいに関する相談を一社で完結できるようにしたい」という想いがありました。
そしてもう一つ。
集まってくれた仲間たちが長く活躍できる環境をつくりたいという想いもありました。
結果として、この判断が現在のおうちパークグループの原点となります。
不動産仲介だけではなく、新築、リフォーム、工事、アフターサービスへと事業領域を広げていく礎がここで築かれたのです。
ワンストップサービスの本質とは
現在では「ワンストップサービス」という言葉は広く使われています。
しかし、おうちパークグループにとってのワンストップサービスは、単なる事業拡大ではありません。
その原点には、「お客様の不便をなくしたい」という想いと、「仲間の未来を守りたい」という責任感があります。
もし創業当時、目先の利益だけを考えていたなら、不動産仲介一本で進むという選択肢もあったかもしれません。
しかし石崎社長が見ていたのは、その先の未来でした。
仲間が安心して働ける会社をつくること。
お客様から長く信頼される会社になること。
地域に必要とされ続ける会社であること。
そのために選んだ経営判断が、リフォーム事業と工事部の立ち上げだったのです。
創業から22年目を迎えた今も、その考え方は変わっていません。
人とのつながりから始まった経営
おうちパークグループが大切にしているのは、単なる事業の拡大ではなく、人とのつながりを起点にした経営です。ワンストップサービスの始まりは、経営戦略から生まれたものではなく、仲間への感謝と責任から生まれたものでした。
この判断は、現在のおうちパークグループにとって、単なる過去の出来事ではありません。
新しい事業を始める時、部門を越えて連携する時、顧客の不安にどう応えるかを考える時、創業期のこの判断は一つの基準になります。
「仲間を守ること」と「お客様に最後まで向き合うこと」を切り離さない。
そこに、おうちパークグループの経営の原点があります。
