建築中だからこそ見えた、家づくりの“中身”

■ ヘルメットとスリッパで、現場の中へ
前回に続き、工事部・小林部長への同行取材。
建築中の現場に到着すると、まずはヘルメットを装着し、スリッパに履き替えて建物の中へ入ります。
現場では、作業中の職人さんが2名。
「お疲れさまです。今日は見学させていただきます」と挨拶を交わす。
完成後には決して見ることのできない“家の中身”。
ここからが、今回の同行取材の本番です。
■ 壁の中には、想像以上の配線
建物の中に入って、まず驚かされたのが配線の量です。
壁の中、天井裏、床下へと、複雑に張り巡らされた配線。

「見えないところに、こんなにもたくさんあるんですね」
思わず声が出てしまいました。
照明、コンセント、スイッチ、換気設備…。
完成した家では当たり前に使っている機能が、こうして一本一本の配線によって支えられていることを、改めて実感します。建築中だからこそ見える、住まいの“裏側”です。
■ 釘の山に、素直な驚き
現場の一角に置かれていたのは、箱いっぱいに入った釘の山。
「こんな感じで入っているんですね」

経営企画室の佐野、正直に言うと、釘はもっと整然と管理されているものだと思っていました。
しかし、必要な時に、必要な分を、すぐに取り出せる状態で管理されている。
これもまた、現場の合理性なのだと感じます。仕事の生産性を陰ながら支えてくれています。
■ 気密測定の準備は“地道な作業”から
いよいよ気密測定の準備へ。
測定にあたり、入り口や隙間という隙間を丁寧に目張りしていきます。

「ここもですね」
「この隅も忘れずに」
一見すると細かく地味な作業ですが、この工程を疎かにすると正確な数値は出ません。
そして登場したのは、これまで見たことのない測定装置。
機器が設置され、いよいよ測定開始です。

■ ビニールが膨らむ、その意味
気密検査が始まると、入口部分に貼られたビニールが自然と膨らみ始めます。
外と中の気圧差によって生じる、この動き。
数値として結果が出る前に、「あ、これは良さそうだな」
と、素人目にも分かる変化がありました。
■ 現場でも続く、OJT
測定が進む間も、小林部長から石田さんへのレクチャーは続きます。
機械の意味、数値の読み取り方、結果の受け止め方。傍にあった柱を使ってレクチャー。

前回の記事でも触れましたが、
現場=OJTの場という考え方が、ここでもはっきりと表れていました。
作業を“やって終わり”にしない。
理解し、次に活かせる形で伝える。
それが工事部の文化なのだと感じます。
■ 足場に上ってみると…
みなさんは、建築現場の足場に上ったことはありますか?
今回、実際に上らせてもらいました。横幅は30センチくらいでしょうか。慎重に歩きます。高所恐怖症の人はかなり厳しいかもしれません(笑)

想像通り、足場は狭い。
ですが、高さ自体は思ったほどではありません。ただし、油断は禁物です。
恥ずかしながら、私は何度も足場に頭をぶつけました。(ヘルメットがあって本当に良かったです。)

職人さんたちは、こんな環境で毎日作業をしている。
改めて、その大変さと集中力に頭が下がります。
■ 結果は「非常に良好」
そして、気密測定の結果が判明。
数値は非常に良く、高気密住宅であるとの評価でした。
高気密の住宅は、
・冬は暖房が効きやすい
・夏は冷房が効きやすい
・外から空気が入りにくく、室内の空気も逃げにくい
つまり、一年を通して快適で、エネルギー効率の高い住まいになります。
■ 帰りの車中で見た、嬉しそうな背中
現場を後にし、帰りの車の中。
気密検査の結果を振り返りながら、小林部長はどこか嬉しそうでした。
「大手企業の半分近い数値が出ているんですよ。おうちLABOの家はやはりいいんだなぁ。※数値は低いほど、高気密住宅となります。」その言葉には、誇りと自信がにじみます。
数字は正直です。日々の現場管理、丁寧な施工、積み重ねてきた経験。
それらが、この結果につながっているのだと感じました。
■ 見えない部分にこそ、価値がある
完成した家を見るだけでは分からないこと。
壁の中、床の下、天井の裏。
そして、数値でしか確認できない性能。
今回の同行②では、「見えない部分にこそ、住まいの価値がある」
ということを、強く実感しました。
おうちLABOの家づくりは、派手な演出ではなく、
一つひとつの現場を丁寧に積み上げることから生まれています。
次回現場を訪れるとき、また新しい発見があるはず。
そんな期待を抱きながら、今回の同行取材を終えました。
小林部長、石田さん、安全協力会のみなさま、ありがとうございました。
