インテリア標準化・後編

― 浴室・トイレに込められた「暮らし目線」を体感 ―
株式会社LIXIL様ショールームへの同行取材、後編のテーマは浴室とトイレの標準化です。
前編ではキッチンや水回りを中心に取材しましたが、後編ではより「日常の快適さ」や「暮らしの質」に直結する空間を重点的に視察しました。
1日の疲れを癒やす浴室。毎日必ず使うトイレ。
だからこそ、標準仕様として何を選ぶかは、お客様満足度を大きく左右します。
価格帯も仕様も幅広い浴室の世界
浴室エリアに足を踏み入れて、まず驚いたのはその価格帯の幅広さでした。
100万円台後半の商品から、500万円近いハイグレードモデルまでが並び、まさに「選択肢の宝庫」。
中でも最高額クラスの商品は、まるで高級リゾートホテルのバスルームのような佇まいです。
リモコン1つで照明の明るさを調整でき、シャワーの水は驚くほどきめ細かい仕様。

「自宅にこんな浴室があったら……」
思わず想像が膨らみます。
打たせ湯のある暮らし、想像してみると
特に印象的だったのが、打たせ湯の機能。
肩や背中に心地よく当たる水流は、まさに自宅で楽しめるスパ体験です。
もし自宅の浴室に打たせ湯があったら、皆さんはどうでしょうか。
仕事終わりや休日の夜、自然と浴室に向かう時間が楽しみになるかもしれません。
こうした「あると嬉しい」を、どこまで標準仕様に落とし込むか。
その見極めこそが、今回の視察の大きなポイントでした。
段差ゼロが生む、掃除のしやすさ
別の浴槽には、見た目以上に重要なある特徴がありました。
それは、色が切り替わっている部分でも、まったく段差がないという点です。一般的には色が変わると、どうしてもほんの僅かな段差、境目が分かってしまうものですが、その浴槽にはまったく段差、境目を感じませんでした。
実際に触って確認しましたが、本当にフラット。
この段差のなさが、汚れの溜まりにくさにつながるそうです。

日々の掃除は、ほんの少しの段差や隙間がストレスになります。
だからこそ、この「目立たない工夫」は、暮らしやすさに直結する重要な要素だと感じました。
60種類の壁サンプルに向き合う真剣な眼差し
加賀谷主任と古川さんは、浴室の壁サンプルをじっくり視察。
その数はなんと約60種類。

色味、質感、光の反射具合――
一つひとつを確認しながら、標準仕様として最適な選択肢を探っていきます。
ここでも感じたのは、標準化とは「無難にまとめる」ことではないということ。
選び抜かれた選択肢を用意することこそが、本当の意味での標準化なのだと、改めて実感しました。
トイレは「汚れにくさ」が決め手
続いて視察したのはトイレ。
ここで紹介されたのが、汚れにくさを追求した特殊コーティングです。
驚いたのは、その効果が100年も続くという説明。
日常的に使う場所だからこそ、汚れにくさは大きな価値になります。
掃除の頻度や手間が減ることは、お客様の負担軽減につながり、
長く安心して使える設備としての信頼感も高まります。
個人的に感動した、防音性能の高い窓
視察の途中、個人的にフラッと立ち寄ったのが、防音効果の高い窓の展示でした。
電車が通過する際の100~110dBにもなる音が、ほとんど気にならなくなるという説明。
実際に体感してみると、その効果は想像以上。
「これはすごい……」と、思わず声が漏れるほどの感動がありました。
沿線エリアや交通量の多い立地にお住まいのお客様にとって、
こうした選択肢があること自体が、大きな安心材料になるはずです。
最後は個室で、標準仕様のすり合わせ
一通りショールームを回った後は、個室に移動して最終の打ち合わせ。
ここからは、具体的な色味や組み合わせを詰めていくフェーズです。

「色を決めるのは古川さんの仕事!?」そんな冗談も飛び交いながら、女性ならではの感性を活かして、テンポよく意思決定が進んでいきました。後日、今回伝えた内容を整理したうえで、LIXIL様からご提案をいただける予定です。
標準化の先にある、お客様の暮らし
今回の後編取材を通して強く感じたのは、
浴室やトイレといった空間こそ、標準化の価値が最も発揮される場所だということです。
毎日使う場所だからこそ、
・掃除のしやすさ
・使い心地
・長く使える安心感
が、暮らしの満足度を大きく左右します。
感謝を込めて
最後になりましたが、午前中いっぱいお時間をつくり、
丁寧にご案内くださったLIXIL様のご担当者お二人には、心より感謝申し上げます。
今回の学びを今後の標準仕様づくり、そしてお客様へのより良い提案へとつなげていきます。